1959年ペルーの厚生省栄養研究所がアマゾン地域の河川、湖などに自生する在来果樹の成分について調査分析した結果を発表した。その在来果樹の中でCamu Camu(Myrciaria dubia)の成分はペルー国内、また、世界でも初めての驚異的なアスコルビン酸を含有していることが明らかになった。その後、リマの国立モリーナ農業大学のDr.Jose' Calzada Benzaはこの成分表に植物学的な記述を加筆し、1980年「在来果樹143」を出版した。その書籍の中のカムカムの項目を抜粋翻訳したものである。
| 著者 | JoSe' Calzada Benza 国立モリーナ農業大学教授 |
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|---|---|---|
| 学名 | Myrciaria Paraensis Perg Myrciaria dubia |
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| スペイン語 | CamuCamu | |
| 英語 | Camu-Camu,Camu-Plus |
ペルー・アマゾン地域の在来果樹の中でカムカムは疑いもなく多量のアスコルビン酸を含有し芳香性があり注目される植物であった。1959年ペルー・厚生省栄養研究所からアマゾン河流域に生育する在来果樹の成分分析の結果が発表され、その中のカムカムの果肉の100gに対してアスコルビン酸2,700mgが含有していることが明らかになった。表皮には果肉より多くのアスコルビン酸を含有している。このカムカムに対しみかんは92mgであり世界的に注目された。後日、国立モリーナ農業大学によって成分について確認された。
この成分についての科学的なニュースが発表されたとき国内は勿論のこと、外国の企業家は興味を持ち米国のある企業家は製品化の研究のため、農業銀行の協力を得て果肉1トンを輸入しカムカムの錠剤を製品化した。そして「南米のジャングルから来た豊富などタミンCを含有するカムカム」と消費者へ宣伝された。自然のビタミンC錠剤の販売は好調であったが製品化を持続するための原料供給が不可能になり錠剤の製造が中止した。
このような原料不足に対するペルーには対策がなく、また、ブラジルのアマゾン河での原料不足に記述された報告はない。
1980年現在、ペルー・アマゾン河流域ではナナイ河、イタヤ河、タウヨ河、モロナ湖やイキトス、プカルパの近郊にカムカムは自生していることが確認されているが、今後、その他の地域の調査が必要である。
聞くところによるとブラジルの南部地域のリオグランデの南ミナスジェライスに Myrciarias に属する Myrciaria cauliflora Breg が生育L Jaboticaba-sabasara して知られている。この種はペルーのカムカムに類似しリオデジャネイロやサンパウロの市場でその果実が販売されている。しかし、書籍ではビタミンCは少ないと記述されている。上述のブラジルの地域ではその他の Myrciarias に類似した種が存在しているが、ビタミンCの含有量は少ない。それは Mjaboticaba (サンパウロの jaboticaba またはjaboticaa-tuba )とM. truciflora (カビニョの jaboticaba )である。
| 項目 | M.Paraensis | M.Caulifloa |
|---|---|---|
| 1.土壌 | 河の水が肥沃で湿気 | 排水良好 |
| 2.気候 | 非常に暑い | 涼しい、低温で最低0℃ |
| 3.樹径 | 細い | 太い |
| 4.生育状況 | 早い | 遅い |
| 5.収穫 | 1-4年 | 8-9年 |
| 6.収穫時期 | 12-3月 | 年中 |
| 7.表皮 | 薄い | |
| 8.アスコルビン酸 | 2,700mg 厚生省栄養研究所及び国立モリーナ大学分析 |
23mg 『食物の栄養比較』南米グアテマラ、INCAD-ICNND |
(注)M.Paraensisはその後M.dubiaに命名、Dr.Hugo VillachicaはM.floribundaと命名している。
潅木種の樹高は8mであり、樹形は幹の根元から分枝が広がるような形で生育している。枝と分枝の表皮には毛がなくなめらかで円筒状である。葉は楕円形または披針形で長さ5-12cm、幅1.5〜4.5cmで葉の頂点は先細り、基部は丸みを帯び薄緑色で起伏が少しある。
葉脈の表面は平らで、裏面は18-20本の葉脈が軽く突出している。
葉柄の長さは3-8cm、直径1-2cmである。花序の下の軸の長さは1.0-1.5cm と無枝の4つの花がある。二対の花包の周囲には1.5cmの長さまつ毛のように見え常緑、卵形である。
小葉柄は長さ1.5cm、直径1mmである。総包のへたは緑色で長さ2.0-3.5cm、幅1.5-2.0cmで無柄。丸みを帯びたがくは烈片で幅2.0-2.2mm、長い線からなっている。花柱の長さは10-11mm、白い花弁の長さは3-4mm、卵形で窪み長い線からなっている。オシベの長さは7-10mmで125本、薪の長さは0.5-0.7mmです。
果実は球形で果径は10-32mm で表皮は未熟果の緑色から完熟すると深紅色となり黒色に変化する。1果実にト4個の種子がある。果実の重さは10-20gで腎臓形の種子の長さ8-11mm、幅5.5-11mmで乾燥した種子の重さの1,000個は650-760gである。
自生しているカムカムは各河の河辺に生育し幹は水の中に浸っている。これに対して第三農牧中央センターのイキトスのサンロツケ農業試験場においてはこのカムカムの研究開発は実施されていた。それはアマゾン河流域に生育する在来果樹であるからである。明らかにアマゾン地域は年中湿度が多い地域での研究は実施されているが、乾燥地域、例えば、トウンベス,ピウラの研究開発は遅れている。
カムカムの気象条件を見ると最高温度28-35℃、最低温度17-22℃、平均温度22-28℃の年間降雨量2800mmで1ケ月最低降雨量は140mm、最高降雨量300mmの自然条件下で生育している。6-8月の降雨量は少ない。湿度は年間78-82%である。
カムカムはまつ毛の花の包を有し風による(風媒)による交配が行われる。しかしながら強風によって弱い葉柄や果実を落下させる。水の中に落下した果実は魚に食べられ、河での発芽による自然繁殖をしている。カムカムはドロドロした粘土質の沖積土に生育しているが、年4〜5ケ月の増水によって肥沃な土壌が運ばれ酸度は5-6Phである。河辺に生育する潅木種の収穫はカヌーが使用され収穫したカムカムは、早朝6〜7時に市場-持って行き、卸売り業者や小売業者へ販売される。
収穫時期になると収穫する人が増加する。自生地以外の遠いところからカムカムを採取するためにカムカムが持ち出される。その他、果実の需要が増加するために未熟果が収穫され市場の価格が下落する。収穫時期は12-4月である。
IngMarcoAとIng Alvarao Vertizは1968年12月10日から1969年1月23日の期間、イキトスの近郊の河で潅木種50本の調査を行った。その内容を見ると1本当たり平均11個、最高148個、最低102個であった。1本当たりの平均重量12,086kg、最高19,295kg、最低4,090kgで収穫日数は44日であった。
セルバ地域の河辺や湖に自生しているカムカムを栽培するためには自生している条件に類似する必要である.確かに、イキトスの農業試験場のIngMardrusu Chavezは平坦地での4年間の栽培化の見透視がついたとはいえ商業上の栽培を実施するためには未解決の遺伝的問題や基本的な研究問題がある。カムカムの栽培を実施するためには土壌,気候、栽培体系、接木、Haの当たり本数、施肥、暫定、収穫、病害虫、保存、製品化などの問題点がある。
カムカムは接木による繁殖が可能であり種子繁殖法より望ましい。種子繁殖の場合12-1月に播種して次年度の12月に定植される。先ず、苗床を準備して選別した種子をプラスチック4x 6インチに3個の種子を播種する。すぐに播種しない場合は果実を涼しいところで保存する必要がある。剥皮した種子は外気にさらすと発芽力がなくなるので剥皮した種子は早く播種した方が望ましい。剥皮した種子はプラスチック袋4x 6インチに良く洗った鋸くずを入れ日陰の苗床で毎日、朝夕潅水する。この方法で播種して1カ月後に発芽する。発芽したら、再度、プラスチック袋6x 8インチに土とグァノを混合したものをいれ発芽した苗を移植する。草丈25-30cmになると定植が可能になるので栽培予定地を準備する。手以北予定地に栽植間隔4mx 4mの植え付け穴を掘り、その植え付け穴に表土と肥料く有機質)を入れ混合する。
最初の収穫は定植4年から始まり年々収穫量は増加し、最高の栽培技術で栽植間隔4x6mで栽培するとHa当たり果実の生産量は10,000-15,000kgの収穫が可能である。果実の果肉と表皮にビタミンCの含有量の多いことは証明され、特に果肉は多く利用できるものである。
| 種子数/果実 No | ||||
|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | |
| 果実数(%) | 15.8 | 39.0 | 32.8 | 14.4 |
| 果実重(g) | 6.3 | 7.6 | 9.5 | 8.8 |
| 種子数/果実 | 0.9 | 1.5 | 2.0 | 2.4 |
| 1種子重(g) | 0.9 | 1.5 | 2.0 | 2.4 |
| 果肉・果皮重/果実重 | 5.4 | 5.0 | 6.5 | 6.5 |
| 果肉%と果皮%/果実 | 86.4 | 79.7 | 76.7 | 73.2 |
| 種子%/果実 | 13.6 | 20.3 | 23.3 | 26.8 |
果実そのまま食べると酸味があり食べる事が出来ないので、先ず、手で果実を絞り出すように水または35-40℃のお湯の中で果肉、果皮、種子に分別して、種子にくっついている果肉をスプーンで取り除き、種子と果肉を完全に分離させる。果肉と表皮を一緒にしてこねると赤色のきれいな色が出る。この混合したカムカムのネクタに対し1対4または1対5の割合に砂糖を入れペストを作る.果実1kgのカムカムで4-5Lのネクタができるのでジャム、ケーキ,パイ、アイスクリーム、カクテル、アルーコールなどに使用して楽しむことが出来る。ペルーから米国-カムカムが輸出されビタミンCの錠剤として製品化された。
69 Myrciaria cauliflora Berg
Eugenia cauliflora DC
ペルー語:JaboticabaSabaSara,Jaboticaba
英語:Grape Tree
この果樹はブラジルのリオグランデドス-ルやミナスジェライスの原産で、その果実がリオデジャネロ、サンパウロの市場で販売されている。同地域にはその他のMyrciaria種が生育している。それはMyrciaria Jaboticaba (サンパウロのJaboticaba またはJaboticabaTube)とMyrciria trunciflora(カピニョのJaboticaba)がある。
M.Caulinoraの通常樹高は8-9mであるが12mにも生育する。土壌は選ばないが肥沃で排水良好な土壌が望ましい。低温に対しての抵抗力があり乾燥にも耐ええる植物である。
しかし、降雨量が少ないと潅水の必要がある。果実は樹の枝、分枝に着果し、繁殖方は種子または接木で行われる。葉色は濃緑色で基部は丸く先端は先細い。花は白色で子房に二つの匪珠があり幹にブドウジの房のように着果する。果実は球形で直径1.0-3.5cmで表皮は厚く、堅く大粒で暗緑色で果肉は白色またはばら色である。少し酸味があり4個の種子がある。卵形、円形である。
一方、Myciaria paraensisは100gの中に2700mgのビタミンCを含有しているが、このジャボチカバ葉24mgである。ブラジルではジャム、アルコールに使用される。